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パイレーツオブリベルタ/Pirates of Liberta
プレイ人数:2-4人プレイ時間:30分程度
中野のボードゲーム輸入ショップ『ドロッセルマイヤーズ』さんの放つ
世界初オンライン専用デッキ構築型カードゲーム。
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先行バランシングテストに参加できたので感想を。
初めはデッキ構築型ゲームと聞いて、ちょっとガッカリした面があったのです。
4年ほど前にドミニオンが発売して以来、市場にあらわれたドミニオンっぽいゲームの数々によって、その手のゲームはかなり食傷気味で。
しかしルールを読んで遊んでみると、ドミニオンとはかなり違うゲームであるような印象。
大きな違いとして、
・手札という概念が無く、食料不足カードor嵐カードが2枚めくれる(バースト)まで手札を引き続けることができる
・カードを購入した際、手持ちのカードと交換する必要がある
・カードを購入した後、アクションを行うことができる
の3つです。
手札が無いので、プレイヤーはアクションカードを用いてできるだけ多くのカードを引けるように調整する必要があります。
厳密には運とはいえませんがバーストによるダメージが大きいため、
そこはストレスとなってしまうプレイヤーもいるかもしれません。
結構2-3連続でバーストすると萎えます。
ただ、バーストは確率の計算とアクションである程度回避できるので、
バースト対策こそが、既に重要な戦略の一つなのでしょう。
食糧不足カードや嵐カードは2枚ずつの4枚入っており、これはゲームを通して変化しません。
これにより“圧縮”という戦法が消えました。
どのドミニオンライクなゲームにおいても“圧縮”という行動は著しく強力であるため、
基本戦法が似たり寄ったりになりがちなのですが、そこを大きく覆した点で、デッキ構築型ゲームの本筋に新しい道を示したのではないでしょうか。
2つ目に述べたように、カードを購入した際は手持ちのカードと交換しなくてはならないため、
デッキ全体の枚数はゲームを通して大きく変わることはありません。
そのため、終盤の得点カードはデッキ全体の濃さは著しく減少させます。
そこで、このゲームでは少年や学士といった、交換せずに場札に加わる特殊カードが存在します。
これらカードによって、食料不足カードや嵐カードの濃さを薄めたり、ゲーム終盤でもデッキの濃さをキープするといった戦略が重要になってきます。
また3つ目の点である、購入後にもアクションを行えるという点が、カードの揃え方、少年カードを取得するタイミングなどに大きな影響を与え、コンボなどを考える楽しみが増しています。
とドミニオンとの相違点を述べながら感想を述べてみましたが、
ドミニオンとはかなり違うゲームなので、デッキ構築型を敬遠している人も本公開後に遊んでみるといいかもしれません。
ボードゲームでは再現できないルールも一部あり、
アイデア勝負で新しい方法を示しながら発展しているアナログボードゲームと比べるのはちょっとブログの趣旨に反しているかなとも思いましたが、
ルール自体はアナログゲームに見られるアイデアと同等のクオリティであったため紹介してみました。
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