ブリュッセル 1893/Bruxelles 1893【感想のみ】プレイ人数:2-5人プレイ時間:45-60分程度 19世紀末。アールヌーヴォーが開花し、建築家たちにとって華々しい時代が来た。 |
ワーカープレイスメント(自分のコマを置いてアクションを行うタイプのゲーム)をベースとしながら、
多種多様なシステムを取り込んだ要素の多い作品。
箱絵やボードのアートワークに、
アールヌヴーヴォーの特色である花や蝶のような曲線が多く取り込まれていて少し不思議な見た目。
シンプルなワーカープレイスメントではなく、
アクションスペースが大きく分けて2種類に分かれています。
片方のアールヌーヴォーボードは通常アクションで、
アクションを行うついでにお金を置いて競りにも参加します。
もう片方のブリュッセルボードは強力なアクションを行える代わりに、
置き過ぎるとワーカー(自分のコマ)が市役所での弁明のため捕らわれてしまうことも。
アールヌーヴォーボードでの競りの景品も強力なので、どちらをメインに行うかは悩みどころ。
ゲームで行うアクションは主に、
資材を手に入れる
美術品を手に入れる
美術品を売る
著名人に協力を願う
建物を建てる
の5つ。
メインは資材を手に入れて建物を建てる部分で、
美術品を集め売るのはどちらかというとサブ寄り。
しかし美術品を持っていると収入の面で助かったり、
高値で売れたりするので、サブでありながらも目立ってます。
著名人も強力な恩恵をくれますが、ゲーム終了時に莫大なお金を請求されるのが悩みどころ。
美術品の販売、建物の建築コスト、著名人の使い方
これらは少々複雑なシステムになっていて、
アクションをした結果何が起こるかということを把握しないといけない点があり、
1手1手が非常に深いゲーム。
また、アクションが競りと連動してることから、お金が増えてくる終盤は1手の重みが更に増してきます。
アクションスペースが豊富にあるので、
自分のやりたいことは邪魔されずに結構ガンガンできちゃいます。
でも“アクションを上手い具合に行うともらえる得点やお金”
(資材の色がピッタリだったり、美術品が高く売れるタイミングだったり)
が結構多いので
自分のやりたいこと+αで点を稼いでいくのがとても難しい。
初回はそのシステムに圧倒されますが、
遊んでみるとそれぞれの部分が独立して動いて見えたので
思ったより取っ付き難くは無かったかも。
ただゲームの全体像が見えてきたのは終盤だったので、
今一度リベンジしたいです。
ズンズンくる1手の重み、そして他のプレイヤーとの絡みを存分に楽しめるゲームでした。
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