2013年12月7日土曜日

コンコルディア/Concordia【感想のみ】


コンコルディア/Concordia

コンコルディア/Concordia

プレイ人数:2-5人
プレイ時間:90-120分程度


2000年以上前、ローマ帝国時代の地中海のお話。
法整備され、通貨統一や産業の確立まで進んでいたローマ帝国。
その繁栄を辿ってみましょう。



おそらく重量級系のゲームの中では最薄なのではないかというわずか4ページのルールブック、
そしてそのルールブックより分厚い資料集など、デザイナーのやる気がガンガン伝わってくる熱いゲーム。

ルールはシンプルですが、要素は結構多いのでかなり端折った説明をば。

地中海を舞台に、家を建てたり生産したり交易をしたり。
富を築くと同時に、神の加護を得られるような都市作りをしていきます。

ラウンドはなく、ゲーム終了条件を満たすまで各プレイヤー1枚ずつカードをプレイしていきます。
使ったカードは捨て札に送られ、特定のカードを使うと全てを回収できるといった感じ。
この辺りのシンプルさは、ドミニオンなどのデッキ構築系に通じるものがあります。
また徐々に減っていく選択肢と、カードを回収のタイミングを図る難しさは、
同じ作者のゲームに特徴的なロンデルシステムを思い出させます。

1ターンにできることは割とシンプル
カードの種類によってアクションは変わり、

―入植者や船を動かして、家を建てる
―交易をする
―自分の持つ家から、商品を生産する
―商品とカードを交換する
―新たな入植者や船を入手する

など、マイナーチェンジも合わせて全部で7種類のアクションがあります。

カードは商品と交換して増やすことができるのですが、
この時に重要なこととして、どんな神の加護があるカードを買うかというものがあります。

実はこのゲーム、得られる得点はほとんどが神の加護によるもの。
それ以外の得点源はほぼ無いので、その加護に従って自分の領土を広げていくことになります。

全てのカードには能力の他に1つずつ神様の名前が書いてあり、
・家が建っている属州の数
・家が生産する物の種類
・自身の入植者の数
など、神様の種類によって得られる得点のベースとなる基準が異なります。

場に売られているカードが無くなったり、
誰かの手持ちの家コマがなくなったらゲーム終了。

初プレイでは神の加護の種類を見ながら1・2個メイン得点源を決めて、
それを達成するためのプランをなんとなーく考えながらプレイ。
個人的には終盤まで自分のやりたいことを考えながら遊べたので、
見通しが良いゲームのように感じました。

おそらく建築や生産などで、他のプレイヤーによって結果的に妨害されてしまうことはあったとしても、
致命的な傷を負わせられることが少ないゲームだからだと思われます。
その代わり常に迂回ルートを考えながらのプレイ推奨!

プレイ中の印象としては、1ターンにできることがシンプルなのでゲームの進みが緩く感じること。
一方で、家の建築や交易などでは一気に場が変わったりするので、
じわじわ商品を集めて機を伺い、特定のアクションで大きく動くという流れが多く見えました。

ただ、自分の歩みは遅く感じる上に、他のプレイヤーの劇的な行動だけが目に入るので、
ゲーム中は常に焦燥感を感じ続ける焦らされゲーム。


地中海全体を使う広いフィールドは、これから始まる繁栄を感じさせ非常に良い!!
カードやボードのアートワークもどことなく高級感を感じるので、
終始雰囲気に酔いながら遊べるので、濃密な2時間を過ごすことができました。

今度はイタリアマップも遊んでみたいです。

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