2012年10月25日木曜日

潜入スパイ大脱出-インフィルトレーション-/Infiltration

潜入スパイ大脱出-インフィルトレーション-/Infiltration


プレイ人数:2-6人
プレイ時間:40分程度

多人数おすすめ,

未来の世界で産業スパイとなって情報を盗み出す緊張感あふれるボードゲーム




1階カード6枚と、2階カード6枚をランダムで選び裏向きで階段上に並べます。
また、特殊カードとして秘密の部屋を真ん中に置きます。
このとき、1枚目をエントランスホールとして公開します。
時間を00にして、行動カードとアイテムカードを4枚ずつ配ったらゲームスタート。

プレイヤーは全員スパイとなり、このエントランスホールからゲームを始めます。
大量のデータを獲得し、時間内にサイバーソリューション社から脱出することがゲームの目的です。

毎ターン、プレイヤーは自分の手札から
・前進
・後退
・ダウンロード
・インターフェイス
の行動カード、もしくはアイテムカードを選んで自分の前に伏せ、
スタートプレイヤーから順番に公開して行動していきます。

前進や後退では前後に進むことができ、
このときまだめくられていないカードに着いたら、そのカードをめくります。
めくられた時に、何かしらの効果が発動することもあります。

また、エントランスホールで後退を選ぶことによって脱出することもできます。
脱出したプレイヤーはゲームに再び参加することはできません。

各カードには決まった量のデータが置いてあり、
これはダウンロードをすることによって手に入れることができます。
データが無くなってしまっても、テッドロック(制御装置?)を外したりや研究員を倒せばデータは補給されます。
ただし、この際にデメリットが生じることもあります。

また、各カードにはインターフェイスという特殊効果が1つずつ存在し、
インターフェイスを選ぶことによってその効果を使うことができます。
ただし、各カードのインターフェイスは全プレイヤー共通で1度ずつしか使うことはできません。
秘密の部屋には、このインターフェイスを用いて進むことができます。

アイテムカードには移動や制御装置破壊など様々な効果があり、それぞれの指示に従います。

全プレイヤーが行動し終わったら、NPCと言われるキャラクターの行動に移ります。
これらのプレイヤーはカードの効果によって登場し、
プレイヤーに攻撃をしてきたり、脱出までに残された時間を減らしたりと様々な動きをします。

攻撃されてしまったプレイヤーは、2回に1回 前進及び後退 の行動カードが使えなくなります。
治す手段はアイテムかインターフェイスしかないため、かなり辛いです。

その後、スタートプレイヤーはダイスを振り、
出た目の数だけ時間を進めます。

この時間が99になるか、全員が脱出するとゲームは終わりとなります。
99になっても脱出できなかったプレイヤーは強制的にゲームから除外されます。

最もデータを多く集めたプレイヤーの勝ちです。




荒削りだけど、病みつきになりそう。



<ここが楽しい>
ドイツゲームらしい繊細さはほとんどありません、
あるのは大胆さだけ。運の要素もかなり大きいです。
ですがこのゲーム、とっても病みつきになります。

新しい部屋に入る時は毎回ドキドキしますし、
想定外の進み方をする時間には翻弄されっぱなしですし。

また、NPCも良い味出してまして、
門番のごとくある部屋を守られたり、暴れながら近づいてきたり、特定の部屋に入られるとスパイが一気に不利になったり・・・と緊張感は溢れまくりです。
そのあたりは上手く協力しつつ、でも最後の最後には勝つために裏切るなんてシーンも見られたりと
スパイ感を楽しむのには本当にうってつけのゲームだなぁと感じました。

プレイ時間は45分程度でしたが、体感時間はかなり短め。
脱出できないと悔しいので、2回連続で遊んでしまうこともしばしば。


<要注意ポイント>
あたかも2階の奥深くには凄いデータが眠っているかのように書かれていますが、
2階で選ばれる6枚はランダムですし、2階の方が情報量が少し多いというだけの話です。
1ターンにダウンロードできるデータは最大でも2つまでなので、
少人数で遊ぶとリスクを背負わず1階でデータを集めていたほうが強いように思いました。
というか普通にやってたら2階の奥なんて怖くて絶対いけません。

大人数で遊べば、1階のデータはすぐに枯渇してしまい、
思い切って2階まで行って、上手く脱出できた人が勝つようにできているので、
ちゃんとゲームになっているような気が。

ルールにミスがあったのかもしれませんが、
1ターン目に全員強制脱出してしまうような(もっとも他のプレイヤーのいたずらによってですが)
事態もありえたため、結構荒削りなところが多いです

運によって一喜一憂する場面もかなり多いので、
ドミニオンやキングダムビルダーに惹かれてこのゲームを買おうとしている人は、
ちょっと待ったほうがいいかもしれません。


<その他>
初回はあまりカードの内容を見ずに遊び始めると、実際のスパイのようなドキドキ感が得られて楽しいです。
実際それをやって突然現れた警備員にボコられて詰んだのですが。

このゲームで味わえる楽しさは、間違いなくパーティゲームのそれです。
気のあった仲間たちと、ちょっと重いゲームの間に軽く挟む感じでやるのがおすすめです。

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