2014年6月15日日曜日

なつのたからもの

なつのたからもの


なつのたからもの


プレイ人数:3-5人
プレイ時間:15分程度


ライナー・クニツィアによる“のみのサーカス”のリメイク。
夏の思い出は消えることの無い宝物。

【ルール要約】

・夏の思い出が描かれた10種類の絵柄のカードがあり、それぞれ0~7の数字が書かれたカードがある。

・自分のターンでは、山札から好きなだけカードをめくっていくことができる

・好きなタイミングで止めて1枚カードを取るか、既に出た絵柄と同じものが出たら(バーストしたら)ターン終了。

・特殊カードを引いた場合、他のプレイヤーからカードを引いたり貰ったりできる。


手札に同じ数字のカードが3枚揃ったらプレイして10点。手札には戻せない。
ゲーム終了時、手札にあるそれぞれの絵柄のカードの、最も大きな数字が点数となる。
また手札に10種類のカードを全て集めると10点のボーナスがもらえる。



【感想と評価】
夏の宝物を集めるというテーマが僕の胸を直撃ストライクしてきたこの作品。
1枚1枚のイラストから溢れ出てくるのは(実家暮らしだけど)郷愁の思いでございます。

花火や虫取り、かき氷など詰まりに詰まった夏の思い出を、上手に集めていくのが目的。
実は言うとゲームのシステムに関しては、正直僕はあまり好きでは無いタイプです。カードをめくっていって被ったらバースト、もちろんバーストした瞬間に起こる盛り上がりは良いと思いますが、ゲーム全体の重さに対してめくりの時間が占める割合が多すぎる気がして、お手軽さと釣り合ってないと感じてしまうのですよね。

ただ、カードをコレクションしていくその過程、そして手に増えていく思い出に対する充足感は、現実感も加わってなかなかのもの。
他のゲームで資材や建物が増える際にも満足感はあるのですが、思い出が増えるってのは他のゲームには無い味わいがありますね。

ゲームイメージと噛み合っていなさそうな得点計算も、個人的な解釈ではありますが思い出の良さを上手く再現しているように感じるのです。

同じ種類の思い出を集めてもダメで、できるだけ多くの種類を集めたい。そしてもし同じ思い出を取るのであればより美しい記憶だけを残したい、みたいな。

また、同じ数字3種で10点というのも、あまり良くない下位の点数との思い出も他の出来事と合わせ技で楽しかった1日として大きな思い出になる、という解釈ができて、思い出は無限大だな、と感じさせてくれるのです。

この感想を書きながらなんだかしみじみして参りました。
日本人であれば誰もが楽しいと思える、素敵な作品だと思います。

なつのたからもの R・クニツィア作「ノミのサーカス」のリメイク作品なつのたからもの R・クニツィア作「ノミのサーカス」のリメイク作品

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