2016年8月4日木曜日

チケットトゥライド メルクリン/ Ticket to Ride: Märklin

チケットトゥライド メルクリン/ Ticket to Ride: Märklin


プレイ人数:2-5人
プレイ時間:60分
デザイナー:アラン・R・ムーン

総合評価 8/10
メンバー依存度 2/5
運要素 2/5


ざっくりルール

目的地カードを引いて、書かれている2つの都市間を自分の電車コマで結ぶことを目指します。
場に置かれたカードを集めることで、線路に電車を置けるようになります。
自分のターンにできるのは

・線路に電車コマを置く
・カードを引く
・乗車券カードを増やす

の3つのどれか。
線路は各区間1つ(たまに2つ)しか無いので、他のプレイヤーに先を越されないよう結んでいきましょう。


他のチケットトゥライドとの違いについて
・4枚以上カードを出すときのみ使える機関車カード(オールマイティ)が登場
・各プレイヤーは乗客コマを有していて、路線を繋いだ際に、都市に乗客コマを置くことが可能。
自分のターンに、第3の選択肢として、乗客が自分の色の路線を通って得点を稼ぐことが可能。
・目的地カードの達成数でボーナス点が入ります

盤上の雰囲気はこんな感じ。他のマップに比べてちょいとシンプル過ぎる感じもする。



そうだ僕たちは旅をしていたんだ、と思い出させてくれる

乗車券シリーズでは線路の上に置かれたコマは、実際に通過した道を意味してます。
そう、僕たちは線路を引いてるわけじゃないです!これ忘れがち!

乗客というテーマに僕はどう評価をつけていいのかわからないけれど、
きっと、車内で出会って一緒に旅をした乗客、なのだろうなぁという解釈。
そうであれば、旅が彩られて勝利点が増えたのだな、とすんなり理解できます。

この乗客ルール、僕はとっても気に入りました。
得点の稼ぎ方が多様になったという側面もあるのですが、そうではない面白さを感じるのです。

と、ここで話は少し変わります。
昨年末、NHK教育テレビの番組『ピタゴラスイッチ』のピタゴラ装置大解説スペシャルで、“意味の変容”という言葉がでてきてました。
ここでの意味は、転がってきた箸がボールの道になったり、転がっていた電池が電源になったりと、同じ物なのに使われている意味合いが途中で異なること。

人間はきっとこれを“面白い”と捉えるのでしょう。

そう、つまり本作品においても同様に、繋げる物だった列車コマが一変して乗客を運ぶ道になって“意味の変容”が起こっているのです!

今までずーっとチケットトゥライドを遊んできただけに、都市と都市を繋ぐ物という認識だけだった列車コマへの意識の変化が僕の心をグッと掴んだのでしょう。

辛さ絶品、でも色んな味が混ざって途中からマイルドに

人数にも寄りますが、マップはなかなかに辛い物になってます。
でも段々、辛さはマイルドに感じてきます。
いや他のチケットと同じように考えると辛くてどうしようもないんだけど、周りも辛そうだなぁというのが見えてくるし、
乗客、長距離チケット、短距離チケット、線路点、などなど得点ソースが色々あるので、なんとかなるかなーという気がしてくるのです。

なんだか新鮮なチケットトゥライドが楽しめました。

まとめ

乗客を運ぶ追加要素が、他のチケットシリーズとは一線を画する最高傑作へと押し上げています。
もう今ではほとんど手に入らないのが残念。

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