2014年11月22日土曜日

アルルの丘/Arler Erde


アルルの丘/Arler Erde

アルルの丘/Arler Erde


プレイ人数:1-2人
プレイ時間:60/120分程度
デザイナー: ウヴェ・ローゼンベルク



ここはウヴェの故郷アルル。
穏やかな大地で日々の営みを繰り返す。

簡単なルールと目標


というわけでアルルの丘です。
ソリティアでしか遊んでいないので暫定ですが感想。

まずルールに関してですが、複雑にしたフタリコラ(アグリコラ牧場の動物たち) というのは非常に分かりやすい説明です。

お互いにワーカーを4人ずつ持っていて、各ラウンド交互にワーカーをアクションスペースに配置していき、全部置き終わったらラウンド終了。
食料供給や収穫、動物の繁殖を行って次のラウンドへ。全9ラウンドでゲーム終了 です。

奇数ラウンドは夏、偶数ラウンドは冬で、夏と冬では選ぶことのできるアクションが全く異なります。
ちなみに各15程のアクションスペース、被り無し。よく考えましたなこんなに。
各ラウンド、1度だけ異なる季節のアクションを選ぶことができ、その場合次のラウンドのスタートプレイヤーが相手に移ります。

ソロプレイでもルールは全く同じ、唯一の違いは異なる季節のアクションが行えないというだけ。

本ゲームではカードは一切無し、いくつかの特殊建物が毎ゲームを異なる物としています。この辺りは特にフタリコラっぽいですね。


そしてゲームに登場してくる食料生産、得点取得方法は数々。
技術を発展させるもよし、
動物を繁殖させて毛皮や羊毛で服を作るもよし、
台車や馬車を作って遠方の町に輸出するもよし、
自分のフィールドを畑や公園だらけにするもよし、
建物だらけにするもよし、城を建てるもよし
ひたすら資源だけを集めるもよし、
城を建てるもよし、パンを焼くもよし、大農園を作るもよし。

どこかに少し特化しながら、全体的に上手に伸ばしていく必要はありそうですが、非常に多くの戦略が見込めます。

初ターンから目の前に並ぶアクションスペースの数々に、過去のウヴェ作を遊んだことのない人はお断り感が溢れている気もするのですが、それはしょうがないですね。

そして正直このレビューを読まれる方はアグリコラやフタリコラなどの過去のウヴェ作を遊ばれていると思うので、そこ基準に違いを述べながら感想を書いていきたいと思います。


非ワーカー消費アクションが結構多い


ワーカー4人×9ラウンドで36。家族も増えないのでアクションスペースの数の割に短いかなと思いましたが、非ワーカー消費アクションが結構多いので、なんかいろいろできます。

資材を高級資材に変換させたり、旅に出たり、建物アクションを使ったり、泥炭を食料に変えたり。食料供給や資源管理を緩くしようとしているのかもしれませんね。無理矢理な舵取りも結構効くので比較的好きなことができます。

ちなみに1ゲームを通して1回も使わないアクション、結構多いです。


資材が勝手に溜まらない


(特定の技術を伸ばすことで、収穫量が増える)

これはアグリコラなどでは革命的なシステムだとも思いましたが、1-2人用のゲームでは個人的には邪魔だなぁと考えてたこともありました。

2人用では相手に得をさせないために仕方なく取る場面が出てくること、また1人用ではゲーム全体を通しての資源取得タイミングの超効率化を意図させてしまうところがあるので、ゲーム
もちろん両方とも好きな方は好きかとは思いますが、僕はこちらの方が好み。


柵が無い


柵はありません、厩も。動物は割とどこでも飼うことが可能だったり。
ただ繁殖させるためには小屋や馬屋が必要で、このあたりのコストが少々高くなってます。
動物は持っているだけでかなりの恩恵が得られるので、持ちやすく、増やしづらく、にしたのでしょうか。
見た目的にはちょっと残念ですが。


食料供給は緩い


毎ラウンド、食料3つ固定なので相当楽です。夏ラウンドはこれに泥炭が加わりますが、これもそこまでキツくないです。
うおー全然食料足りないキツイキツイみたいな状況は序盤でも無いので、苦しいのが好きな人は合わないかも?
やりたいことがいっぱいあってラウンド数が足りない分、食料は少しの縛りに下げたのかもしれませんね。


純度100%のワーカープレイスメントゲーム


読んで頂いた方はもうお分かりだと思いますが、根幹部分の複雑ルールは一切省いているので、裏を返してしまえば、捻りも何も無い純度100%のワーカープレイスメントゲームなわけです。
ただ過去作品のシステムの凝縮、多彩なアクションの物量、そして非常に多くの得点取得方法に魅了されてしまう、終わったらまたすぐ遊びたくなってしまうような、ウヴェ・ローゼンベルク渾身の一作であるとは思います。


そして何より、このゲームがウヴェ・ローゼンベルクの故郷を舞台にしているということが、このゲームの好きなところですね。
早く2人対戦もしたいんじゃ、と思いつつ2人で遊ぶにしては広めなテーブルが必要なのが意外とネックになってます。
部室を2人で長時間占拠してしまうのもあれなので。

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