2014年5月29日木曜日

キーフラワー/Keyflower

キーフラワー/Keyflower

キーフラワー/Keyflower


【2014.5.29追記】
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:120分程度


中世の架空の島を舞台にしたKeyシリーズ新作。
季節ごとにキーフラワー号を始めとする船に乗って村にやって来る労働者達を巧みに扱い、
それぞれの村を発展させて行きましょう。
各プレイヤーはランダムで選ばれた3色の労働者コマ、
そして本拠地タイル1枚だけを持ってゲームスタート。

ゲームは春夏秋冬の4つのラウンドからなり、それぞれの季節の始めにはいくつかの季節タイルが真ん中に置かれます。
各プレイヤーが自分の番に行えることは

・自分の村・他のプレイヤーの村・手番タイル・季節タイルの4箇所のタイルの中から好きな場所に労働者コマを置いて、アクションを行う

・手番タイル、季節タイルの周りに労働者コマを置いて入札を行う

の2つ。
季節タイルの周り6辺は、各プレイヤーが座っている位置に対応していて、
競りでは自分の座っている位置に対応した辺の前にコマを置くことができます。

競りに使われるコマとアクションに使われるコマの色が、
一つのタイルに関して統一されていないといけないというルールがあるため、
競りとアクションは必ずしも独立した行動となっていないのが非常に面白いところ。

そして、他の人が使ったアクションでも、前の人が使ったコマ+1つ置けば使うことができます。
ただし1つのタイルの上には6つのコマしか置けないため、最高でも3人しか使うことはできません。
(ちなみに行動をする際、労働者コマは何個置いても構わないため、いきなり3個置けば他の人は使えなくなります。


また、入札に負けていれば、他のタイルの入札にコマを移動させることもできるので、
失敗した!と思ってもやり直すチャンスがあったりもします。


全員がパスをしたら一つの季節は終わります。


落札した手番タイルには数字が書いてあり、一番小さい数字をとった人から順番に労働者の乗った船を選んで、労働者と技術をゲットすることができます。

落札した季節タイルは、“アクションを選んだ際に置かれた労働者コマ”ごと自分の村に道を繋げて置くことができます。
アクションには村に資源を生み出したり、その資源を村の他の場所に運んだりするものがあり、
指定の場所に運ぶことによって、大きな勝利点を生み出したり、タイルの効果を改良したりすることができます。


その後、村に置かれている全ての労働者コマは自分の手元に帰ってきます。
なので、他のプレイヤーによって自分のアクションが使われると、季節の終わりに自分の物となるのです。


これを春夏秋冬繰り返しますが、冬は少し特殊です。
ゲーム開始時に各プレイヤーに3枚ずつ冬タイルは配られていて、その中からそれぞれのプレイヤーは1枚以上の好きな枚数をゲームで使うことができます。
これらのタイルは非常に強力で、資源や技術、労働者コマによって莫大な点数を生み出すことができます。

また、最後のラウンドには手番タイルと船を落札して村に配置することができます。
これらのタイルもまた、非常に多くの点数を生み出す強力なタイルです。

こうして春夏秋冬を通して、最も多くの得点を稼いだプレイヤーが価値となります。



近年のドイツゲームのエッセンス全部をギュっと閉じ込めたようなゲームというのが個人的な第一印象。

基本的にはワーカープレイスメントなのですが、

他のプレイヤーの村のアクションを実行できるあたりはルアーブルにも近いですし、
自分の村にタイルを追加していくときはカルカソンヌみたいな感じもします。
村の見た目も人によって千差万別なので、アルハンブラのような箱庭感も味わえますし、
そして村の中で必要な場所に資源を輸送していく感じは・・・なんだろう、鉄道系ゲームでこんなのがあった気が。

それら全てが中世の村の発展というテーマの再現にピタリと合っていて、自分のやりたい事をやっているだけで楽しい というゲームの中の世界への没入感が素晴らしいゲームでした。

もちろん、ゲームの根本となる入札周りのルールが新しい切り口であったのでマンネリ感は全くなく、プレイ時間の長さの割にプレイ感が軽いこと、そして一度のゲームでタイルを半分程度しか使わないことなどから、何度も遊びたくなる感覚があります


キーフラワー(Keyflower)
キーフラワー(Keyflower)

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【追記】
スコア書いてませんでした。
といっても、2人プレイの場合の点数。人数が増えるごとに、1ずつ下がっていきます。

4人プレイ、5人プレイなどしてみましたが、人数が多すぎると視認性が悪くなって遊びづらくなる感じはありました。他のプレイヤーの持ちコマの事を忘れてしまって最後にボコボコにされた苦い重いでも。これは僕の記憶が下手過ぎるだけかもですがw

3人ぐらいだと他のプレイヤーとの絡みも濃厚かつ、テーブルの広さ敵にも場所を選ばずに遊べて良い感じです。

そして個人的には2人プレイが一番面白いかなぁと。厳しい状態でせめぎ合うというより、お互いに邪魔しあいながらも村作りにしっかり力を注ぐことができて密度の濃い時間が過ごせるんですよね。他の人数で遊んだ時と登場タイルも変わらないし、時間的にも丁度良い感じはします。

拡張版の農夫たちでは、新たなタイル、新要素の家畜など、よりバラエティ豊かな村づくりが楽しめるゲームになってます。
キーフラワー:農夫たち (Keyflower: The Farmers)キーフラワー:農夫たち (Keyflower: The Farmers)

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